月別アーカイブ: 2021年4月

テレワークのネットトラブル

 三度目の緊急事態宣言で、テレワーク、オンライン学習の機会が再度増しています。大阪市内の小中学校では、オンライン学習も始まっていますが、トラブルも多発しているようで、ご相談等も徐々に増えています。個別のご相談への対応も限界がありますので、過去に書いた、日経ネットワーク誌の記事が参考になるかと思います。現在、下記の日経BP社のサイトで無料で読めますので、参考にしてみてください。

日経クロステック Active「快適テレワークの勘所」 
※無料ですが、会員登録が必要です https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00219/


また、関連する動画、スライドも公開しています。以下からどうぞ。
「ネットが遅い!Zoomが、切れる、カクカクする! 在宅ワーク・在宅学習時代の家庭内ネットワークの知識と運用 動画を再公開しました」
http://triangle-ele.com/wp/?p=541

#テレワーク ネット トラブル #zoom #快適テレワーク #オンライン #遅い #切れる

 

Wi-Fi 6 (802.11ax)のトラブル


 先日、「Wi-Fiルータを、最新のWi-Fi 6 (IEEE802.11ax)規格の機種に更新した対応したけど、PCが上手く繋がらない」との相談がきました。このコロナ禍、緊急事態宣言のテレワーク・在宅学習に備えて、家庭内の無線LANを更新しようと思ったそうです。※ 2021/4/25 一部追記

・ 無線LANアダプタのドライバが原因かも?
 複数の要因が考えられますが、多いのは、無線LANの子機( 無線LANアダプタ )側のドライバ(無線LANアダプタを動かすためのプログラム)に問題がある場合です。一部のメーカの無線LANアダプタ(Intel社など)は、ドライバをアップデートしないと、Wi-Fi 6 の無線を受信できない場合があります。まずは、購入されたWi-FiルータのメーカのHPを見てみてください。対処法が書いてあるはずです。

例えば、
TP-Link 社「PCがAXルーターのWi-Fiを受信できない場合はどうすればいいですか?」https://www.tp-link.com/jp/support/faq/2303/

アイ・オー・データ社
「パソコンでSSID(Wi-Fi)が見つからない・出てこない」https://www.iodata.jp/support/qanda/answer/s30609.htm

エレコム社 「PCでSSIDが見えない場合」
http://qa.elecom.co.jp/faq_detail.html?category=&page=1&id=8302

BUFFALO社 「パソコンからWi-Fiルーターに無線接続しようとしましたが、SSIDが表示されません」
https://www.buffalo.jp/support/faq/detail/124142954.html

ASUS社「FAQ  ワイヤレスカードドライバーのアップデート方法 (802.11ax 無線LANルーター向け)」
https://www.asus.com/jp/support/FAQ/1037422/

などのページが、あります。
ご参考まで。

※追記
 家庭内にWi-Fi 6 (IEEE802.11ax)対応の端末が無ければ、当然ながらWi-Fi 6 の高性能を活かすことができません。その場合は、最新版で高価なWi-Fi 6対応機器 ではなく、一つ古いタイプのWi-Fi 5 (IEEE 802.11aç)対応の無線LAN機器(無線LANルータやアクセスポント)で、十分かと思います。
また、無線LAN機器の更新も良いかと思いますが、可能であれば有線のLAN(イーサネットLAN)の使用を、強くお勧めします。最近ではLANケーブルやネットワーク機器(スイッチイングHUB等)も安く購入できますので、検討する価値は十分にあります。
(あくまで、個人の感想です。)※2021/4/25 追記


なお、技術的な詳細は、昨年書いた雑誌(日経ネットワーク)の記事↓に書いていますので、よろしければ読んでください。(会員サイトです)

LANからクラウドまでネットワークなんでも実験室
PCからは見えない 無線LANを調査せよ! https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nnw/18/041800005/042200015/

 その他、最新の無線ルーター(アクセスポイント)は、最新のWi-FiのセキュリティのプロトコルであるWPA3に対応していることがほとんどかと思いますが、当然ながらWPA3に対応している機器(無線LANアダプタ)しか、WPA3を使用できません。しかしながら、現在の多くの機器は、一つ前のWPA2やWPAにしか対応していないことが多いです。その場合は、無線ルータの設定を、「WPA2やWPA を使用する設定」、もしくは「WPA3を使わない設定」にすれば、接続できるかと思います。まずは、試してみて下さい。なお、「 WPA2やWPA 」を使って接続すると、「弱いセキュリティ」などの警告表示が出る場合もありますが、それにしか対応していない機器の場合は、仕方がありません。

※引き続き、無線LANの調査 、トラブルシューティングの業務も行っております。ご相談は、メールフォームからお願いいたします。
http://triangle-ele.com/mail/postmail.html

産業用グレードのPLCとラダー図を使用した製造業のIoT入門セミナ

日刊工業新聞社にて、
【産業用グレードのPLCとラダー図を使用したデモ実演付き】
製造業のIoT「超」入門  セミナを オンライン(zoom)にて開催します。
日時 2021年 7月 19日(月)   10:00~ 

 工場のIoTのプロトタイプ導入として、Raspberry Piや Arduinoなどの汎用デバイスを流用することが良く行われていますが、温度、振動などの耐環境性や信頼性の点で課題があります。また、産業用では+24VDCの接点入出力 がよく使われていますが、 Raspberry Piや ArduinoなどのGPIO(汎用入出力ポート)は、+3.3Vや+5Vのロジックで、直結することができません。 また、信号線の絶縁の課題もあります。そこで、汎用デバイスではなく、産業用イーサネット(
Modbus TCP )のインターフェースを有するPLC( rogrammable Logic Controlle )※1を 用いて、シンプルな工場IoTの構築方法を解説します。また、工場の制御技術者にとって、プログラミング言語を用いたプログラム作成は、なじみが少ないことも多いことでしょう。そこで、PLCのプログラミングツールとして歴史がある、ラダー図を用いた通信のプログラミング事例を紹介します。また、PLCとコンピューターの接続には、産業用イーサネットの一種であるModbus TCP を使用して接続します。 これは、PLCで実績があるModbus を標準イーサネット上で実装した 規格です。標準イーサネットとTCP/IPのネットワークを流用できるため、市販のイーサネットLANのHUB(スイッチイングハブ)を用いてネットワークを構成でき、比較的安価に構築できるという特徴があります。 また、コンピューター側は、産業用のIoTでも普及が進むNode-Redを使用し、PLCから上がってくるデータを、WEBブラウザの画面での可視化や、メールでの通知を行います。具体的なイメージとしては、下図のように、製造設備の信号灯のランプ(例えば、材料切れ予告ランプなど)を光電センサで検知したり、押しボタンスイッチの状態や機器の接点出力をPLCに入力し、その情報を産業用イーサネットで産業用コンピューターへ通知します。 産業用コンピューターでは、Node-Redを用いて、受信したデータをWEBサーバ機能で社内に公開したり、メールを用いて通知を行うシステムを想定しています。


※1   IDEC社  FT1A形コントローラ   FT1A-H24RA
https://jp.idec.com/idec-jp/ja/JPY/PLC/PLC/FT1A%E5%BD%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9/p/FT1A-H24RA

セミナーの詳細は下記のリンクからお願いいたします。

https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/4964


なお、本セミナーは、ハンズオンではなく、受講型セミナーで、デモ画面を見ていただきながら、シンプルなIoTシステムの構築方法を、解説していきます。

※本セミナは、2019年12月に日刊工業新聞社 本社(東京・人形町) 開催されたセミナー(https://corp.nikkan.co.jp/uploads/seminar/file2_3215.pdf)とほぼ同じ内容です

https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/4964

話題のワンコインマイコン!Raspberry Pi Pico(ピコ)入門セミナー

2021年 4月28日 大阪南港ATC ソフト産業プラザ

久しぶりに、リアルセミナーを開催します。

Raspberry Pi Pico

Raspberry Pi Picoは、Raspberry Pi財団が新たに開発した「RP2040」という microcontrollerを搭載した、組込み向けマイコンボードです。

RP2040は、ARMのcortex M0+(最大133MHz Dual-core)と2Mのフラッシュ、264kのSRAMを搭載したプロセッサーです。30本のGPIOや、12ビットADC、リアルタイムクロックとタイマー、省電力機能など、従来のRaspberry Piに比べて、周辺機能や入出力が、組込み制御向けに強化されています。

RP2040のハードウェアの機能、例えば高度な割り込み機能を活用したハードなリアルタイムシステムや、省電力機能を十分に活用したい場合は、C/C++言語やアセンブラ言語を使用する必要がありますが、インタプリタであるMicroPythonが使用可能なため、入門レベルのトレーニングや高速なプロトタイプ作成に向いています。

本セミナーでは、MicroPythonを使ってコマンドを1行ずつインタプリタで実行しながら、Picoのハードウェアの使い方を実習し、入門レベルで知っておきたい知識と技能を身に着けます。

詳細は、https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=33407
からお願い致します!