2016年9月号 連載6回目
お詫びと訂正
P.65の文章に 誤りがありました。
ここで、お詫びと訂正をさせていただきます。
P.65
右側 1段目~
「ケーブルのSTP は、OSI 基
本参照モデルと言う物理層(第
1層)の話ですが、プロトコル
のSTP は、データリンク層(第
2層)の話です。」
ですが、誤り(ケーブルのSTP は、OSI 基
本参照モデルと言う物理層 の箇所)
があり、正しくは、
ケーブルのSTP は、OSI 基
本参照モデルで言う物理層(第
1層)の話ですが、プロトコル
のSTP は、データリンク層(第
2層)の話です。」
です。
申し訳ありません。
小生は、竹内俊博ともうします。
初めてお便り差し上げます。
貴殿の連載されている「電気工事士のための通信ネットワークQ&A」を楽しく読ませて頂いております。
最近、小生は職場(ビルの設備管理業務(派遣)で、電気工事士や消防設備士、ビル管理技術者や、電験3種のほかに、工事担任者やITパスポートやシスアドなどを資格手当に含めたらどうかという提案を会社に行おうと考えております。
そこで相談ですが、電気工事の分野において、これらの資格は業務拡大に大いに役立つでしょうか?ご意見を賜ればと思い、
コメント欄を使わせていただきました。
師走の忙しい中、申し訳ありませんが、時間があれば下記のメールアドレスまで送信ください。よろしくお願いいたします。
ご愛読をありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
現在 IT技術、なかでもIP(Internet Protocol)やWeb技術が、あらゆるモノを”のみこもう”と しています。
IoTやつながる工場Industry 4.0がその例ですね。
例えば、アナログ電話が、この10数年でIP電話になったように、現在では、監視用ITVがIP化されてIPカメラに、次にインターフォンや施錠や防犯システムにもIP化の波がきています。
ビルや工場の設備管理にも、イーサネット(産業用イーサを含めた)やTCP/IPベースのネットワークが普及進んでいます。
これらは、ただ単にモノとモノつなぐ(M2M的)だけではなく、
データを情報として集めたり、状況を判断して制御したりする用途にも活用が期待されています(俗にいうIoT)。
それ故に、これらからの時代、通信ネットワークやIT技術は、ますます有用となると考えます。
>そこで相談ですが、電気工事の分野において、
これらの資格は業務拡大に大いに役立つでしょうか?
電気工事の分野においては、大規模な工事は「電気」「通信」等の専門の電設会社が受け持つことが多いかと思いますが、中小の案件では、同一の業者が 電気、通信、IP電話、防犯系など、施工を受け持つことがあるかと思います。
また、最近は無線LANの導入もよくあるとも効きます。
前述のように、IT技術が、従来の”電気工事”の範疇まで、入り込んでいる現状、そしてそれが加速する時代ですので、これらの知識と資格を身につけるのは有効かと考えます。
ただし、電気工事「士」と違い、
電気通信の工事担任「者」(総務省の国家資格)は、監督をするための資格なので、工事担任者の資格がない者でも工事そのものはできます。要は、制度的には「現場に1人いればOK」です。
(会社に一人いるから、大丈夫 との意見もありますが、コンプライアンスの関係から、だんだん厳しくなってきおり、有資格者を増やしたい との企業もあります)
電気工事は、電気工事士の資格がないとできないので、そこが違います。
経済産業省の国家試験である、情報処理技術「者」試験の
ITパスポート試験は、資格と言うよりは、認定試験のようなものです。「者」ですので、業務独占資格ではないので、ITに関する、知識を国が認定してくれるだけです。
絶対必要ではないが、合った方が良い 資格試験と言えます。
そのあたりの価値観と、業務どれだけ直結するかは、なんとも言えませんが、少なくとも、これらの資格にチャレンジするという姿勢は多いに評価すると考えます。
また、通信やITの世界は、進化が激しいので、資格取得後も新たな技術やスキルの習得に励む必要があります(不可欠です)。そのため、IT系の資格試験は、毎月の手当ではなく、一時金や期間限定で支給する会社も多いかと思います。(当然ながら、再度合格して、再度の支給を目指してがんばりますので、技術レベルも更新できます。)
資格そのもの大切ですが、新しいこと(技術的なこと以外も含めて)にチャレンジするという姿勢を多いに評価することが、重要で、モチベーションを高めるのに、役に立つと考えます。
長くなりましたが、各試験の特徴や価値観(業界として、会社としての、顧客からの、個人としての)、他の試験とのバランス(これ、気を付けないと、他の資格を持っている人や、これから受けようとしている人のモチベーションを下げることになります)など考慮して、社内でのモチベーションを効果的に高めることができるように、考えて頂ければと思います
久保様
竹内です。速のご返事ありがとうございます。
また、詳しくしかも説得力のあるコメントありがとうございます。
会社に提案してみたいと思います。